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2023.10.13
ある日の授業のこと。
校舎の外に出て、なにやら写真を撮っている生徒たちがいました。
駐車場の葉桜や、テニスコート脇の木。
体育館の中や、保健室前の蛇口やハンガー。
一体何をしているのかというと、SNSを模した「ヘイセインスタグラム」を作る活動です。
指定のフォーマットに撮った写真を貼り付け、写っている光景や状況を「#(ハッシュタグ)」としてまとめます。
さて、これは何の教科の授業なのでしょう。
美術? 情報? 道徳?
……実はこれ、国語の授業なんです。
「ヘイセインスタグラム」の画像を作り終え大満足の生徒たちに告げられた授業の真の目的は俳句をつくること。
「#」をつけた言葉たちのなかから大切な言葉を選び、17音にまとめます。
何より肝心なのは、自分たちが心から素敵だと感じた光景を、正確に読み手に伝えること。
多少の苦心はしましたが、一人ひとり素直は一句にまとめることができました。
表現活動が苦手だと感じていた生徒たちも、「難しそう」という先入観を取り除いてさえしまえば目を輝かせて取り組んでいました。
これからも、言葉で表現することを楽しんでほしいですね。