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2025.06.17

色でみる、色をみる

4年生の美術選択生の授業では、風景画に取り組んでいます。

学校内を散策して、自分にとって落ち着く場所や、思い入れのある場所を選んで写生します。

見慣れた風景を、絵筆で色に置き換えながら見直してみる、そんな機会になっているのではないでしょうか。

生徒の声。

「落ち着いてていいなと思った場所を選んだ」

「木の色が難しい」

「空を広々と描きたかった」

などなど、それぞれの思いがあります。

 

また別の日。

今度は、カラフルな粉と液体のりを混ぜて実験のようなことをしていました。

これは絵の具のチューブが発明される前の色作りの方法で、色素の粉と、展色剤(塗り広げやすさと接着のための素材)を混ぜているところです。

チューブがない時代はその都度自分で調合した絵の具を作っていたのですね。

そして作った絵の具で色塗りをしているのですが、これがなんと、あの古代エジブトの紙の原形、「パピルス」なのです。

美術の先生がエジブトで入手されたという貴重な素材です。

古の技法で、古の素材に触れながら、絵の具ってなんなのか?色ってなんなのか?そう考えながら活動していた・・・・かどうかは定かではありませんが、生徒の感想です。

「粉を絵の具にするのはけっこう簡単」

「ちょうどいい色をいちいち作るのが大変」

「パピルスはかすれやすいので少し水を多めに」

「色塗りが純粋に楽しい」

だそうです。

やはり学校には未知の体験が溢れていますね。