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2025.07.17

絵本からつながる平和への思い

いつもは静かに朝読書がスタートする8時25分。各教室で何やら声がしています。

この日は図書委員による読み聞かせの日。「平和」について考えます。

学年によって選定された絵本が違っていて、さらには読む人や場所が違うことで作品の雰囲気も少し違っており、それぞれの空間でそれぞれの時間が流れていました。

クラスみんなが見るには、一冊の絵本は小さいと感じるかもしれません。でも、クラスメイトが前に立って読むとあって、みんな真剣に耳を傾けていました。読み終えた後、感想を発表し合うクラスも。

目で見る情報も重要ですが、それだけではなく、耳で聴いて、心で感じて、自分の感情と結びつけて…そんな作業を一人ひとりがしている、すてきな時間でした。

最後に、今回の絵本を選んだ図書館の先生の思いを紹介します。

「読み聞かせの内容がすべて残らなくてもいい。

だけど今日のこの話がほんの少し、意識しなくとも心のどこか、頭のどこか、体のどこかで、小さく蓄積されていて、それがいつかどこかで何かにつながってくれるといいな。」

来月は日本中が「平和」について考えることでしょう。今日聴いた話もまた、どこかでつながるかもしれませんね。

1年生『トビウオぼうやはびょうきです』いぬいとみこ(金の星社)

2年生『すみれ島』今西祐行(偕成社)

3年生『おとうさんのちず』ユリ・シュルヴィッツ(あすなろ書房)

4年生『エリカ 奇跡のいのち』ルース・バンダー・ジー(講談社)

5年生『あなたのたいせつなものはなんですか』山本敏晴(小学館)