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2025.10.18
私のしたことは外交官としては間違ったことかもしれない、
しかし私には彼らを見殺しにすることは出来なかった。
大したことをしたわけじゃない、人として当たり前のことをしただけ
10月17日、「人道の外交官」と呼ばれる「杉浦千畝」氏の孫、まどかさんをお迎えし、『杉浦千畝「命の贈り物」』と題する講演会が行われました。
冒頭の一文は、千畝が自分の行ったことを振り返っての言葉です。
講演会では、第二次世界大戦中、ドイツから迫害されていたユダヤ人たちにビザを発行し、多くのユダヤ人の命を救った外交官「杉浦千畝」の人となりや、千畝に命を救われた人々の声が紹介され、生徒たちも熱心に耳を傾けていました。
また、千畝が発行したビザも回覧され、生徒たちは実際に手に取って興味深く見入っていました。
講演の中では、まどかさん自身が訪れたアウシュビッツの様子も紹介され、当時のユダヤ人が置かれた境遇の過酷さを実感として感じることが出来ました。
最後に行われた質疑応答では、生徒から「今の時代の人々が周りに流されずに、杉原千畝のように意志を貫くにはどうしたらよいか。」という質問も。
生徒にとっても、自分たちの生き方を深く考える講演会になったようです。
杉原まどかさんの講演にあわせ、図書館では10/15(水)〜25(土)の期間、杉原千畝関連のパネル展示及び関連書籍の展示を行っています。
また、杉原リスト(千畝が発行したビザのリスト)も展示されています。
生徒のみなさん、ぜひ足を運んで、見聞を深めてください。