論文活動について

論文活動で育むリテラシー能力
「読む・書く・話す」力を
身につける!

1999年度から継続してきた論文活動は1期生からの伝統的な活動です。
生徒は自らの関心に基づいたテーマを選び、1年間にわたって8000字以上の論文を執筆することに取り組んでいます。このプロセスで、生徒は「読む・書く・話す」という大学生や社会人になってからも必要とされる能力の基礎を身に付けることを目的としています。論文が完成した後には、論文全員発表会が行われ、生徒たちは1年間の成果を発表します。さらに、優秀な成果を収めた6人の生徒は、全校生徒の前でプレゼンテーションを行います。また、自分の論文内容を英語でプレゼンテーションする活動も取り入れており、生徒たちは主張を的確に伝えるための表現力や話し方を磨くことができます。

論文活動の流れ

  • 2年生3学期 テーマ決め開始
  • 3年生1学期 担当の先生決定
           研究計画書作成
  • 夏休み    フィールドワークなど実施
  • 2学期    論文の完成
  • 3学期    論文全員発表会
           優秀論文発表会
論文活動の意義
本校事務課職員 石谷伊都子さん(4期卒業生)の話
私は、ディズニーをテーマに論文活動を行いました。
この活動を通じて、図書館で本を読んだり映画をみたりして、ウォルト・ディズニーの魅力の本質を探る過程で、自分の頭で整理し、まとめ、文章化する力が身につきました。この能力は、大学の工学部で京都の神社の環境や役割を研究する際にも大いに役立ちました。近隣の小学校でアンケート調査を実施し、統計分析を行うアイデアも、済美平成での論文活動があったからこそ生まれたものです。
就職活動においても、論文活動でインプットとアウトプットで苦労したことが、履歴書で自分の魅力を効果的に表現し、自己PRを行うことにつながりました。社会人になってからも、自分の意見を明確に表現する場面が多々あります。そのような時にも、論文活動で培った力が必要不可欠となります。
論文活動は生涯にわたって役立つスキルを磨く貴重な機会だったと思います。一度経験したことで、他の人よりも少し手前でスタートラインに立てたような感覚があります。これは、どんな分野でも通用する大切な財産だと感じています。

論文活動
テーマ一覧

令和6年度(26期生)
論文活動テーマ一覧

  • 「KAWAII」が与える世界への影響
  • 「絵本」が与える影響と魅力
  • 3Dプリンター住宅は普及するのか
  • DTMで再生数を稼ぐ
  • HSPの人が自分らしく楽に生きるために
    ~当事者と第三者ができること~
  • JR四国を黒字にするには ~各社の取り組みを比較して~
  • K-pop K-popの魅力とは
  • K-POPから考える日本のアイドルの将来
  • LDHとSTARTO ENTERTAINMENTのアーティストで最も人気の出る組み合わせ
  • LGBTQ+について
  • Z世代の価値観~「推し活」から見る~
  • アレルギーと生きていくには?
  • お年玉の金額はなぜ兄弟で違うのか 
    ~年齢で金額を分ける背景に迫る~
  • ガチャガチャの魅力 
    ~ガチャガチャをより普及させるために~
  • カメのイメージと実際
  • 恐竜が動ける最大体型の強さ
  • クール・ジャパン 
    ~クール・ジャパンに学ぶ文化の生存戦略~
  • グミについて ~ガムを上回ったのはなぜか~
  • サウナと人体の真偽
  • サルの特徴と私に出来ること 
    ~コモンマーモセットとピグミーマーモセットについて~
  • じゃんけんで勝つためには
  • 多数決は正しいのか
  • デグーがよりよく快適に暮らすには
  • どうして電子黒板を使用した授業はわかりやすいのか?
  • どんな球場飯が最も良いのか
  • なぜYMOは国内外で人気になったのか
  • なぜ映画に音楽があるのか
  • なぜ日本の救助隊は世界で活躍しているのか
  • パラドックスと論理 
    ~パラドックスの面白さと数学的寄与~
  • パン屋の多い松山市で店を出すには
  • ピラミッド ~謎の解明~
  • ファッションの流行と日本社会の移り変わり
  • プロ野球選手を通してメンタルタフネスを獲得するには
  • 兵法書は現代に応用できるか
  • ベストパフォーマンスのメンタルトレーニング
  • ミステリーの魅力 
    ー赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズについてー
  • 未来の車を動かすエネルギーは何になるのか?
  • メタバースについて
  • ルービックキューブを活用し脳機能を向上させるには?
    ~学習の質を高めるために~
  • 私が考える未来のクルマ~100年後の未来へ~
  • 依存症について
    ~自分に合った依存症改善方法を見つける~
  • 宇宙生命体と天文学の発展 
    ~科学研究とその素晴らしさ~
  • 円安・円高 ~適正レートに近づけるために~
  • 音と睡眠の関係 ~入眠の速さと適した音楽の種類
  • 化粧の役割の移り変わりから見る自意識の変化
  • 慣れが私たちにもたらす影響とは
    〈ヒューマンエラーとの関係性について〉
  • 飢餓から知る「食」の大切さ
  • 競技かるたを人気スポーツにするために 
    ~競技かるたが人に与える影響とは~
  • 恐怖症の緩和策と克服
  • 筋トレ習慣から学習習慣は身につくのか
  • 空手人口を増やすために ~その方法と50年後の未来~
  • 鶏飯について
  • 原作「ブラック・ジャック」の魅力~AIの新作を読んで~
  • 言語化能力を高めれば心は安定するのか
  • 故きを温ねて新しきを知り、未来へ繋げる考古学
  • 最高の梅干しとは
  • 最先端技術と歯科
  • 作品別に見るディズニー 
    ~なぜディズニーは名作を生み出し続けるのか~
  • 四国新幹線は必要なのか ~四国新幹線を建設するには~
  • 四国新幹線は本当に必要なのか
  • 四字熟語について
  • 私たちのこれからの死ぬ場所
  • 歯の健康を守るためには
  • 時代別の音楽が人に与える影響とこれからの音楽のあり方
  • 自分に似合うファッションとは
  • 自分の性格の把握と変化
  • 車にある楽しさとは
  • 柔軟性~柔軟性の重要性~
  • 将来、お金に困らない方法
  • 少年非行を防止するために何ができるか ~犯罪心理学~
  • 情報リテラシーと生成AI
    ~これから求められる情報リテラシー教育とは~
  • 色が与える食欲への影響
    ~喜ばれるトゥンカロンを探し求めて~
  • 色と性格の関係
  • 色の特性を学び、身の回りの生活にデザインを活かす
  • 森林浴が人間に与える影響とは?
  • 深海生物の生態~どんなふうに生きているのか?~
  • 震災での希望学を用いた仮設住宅地の新しい形
  • 人に興味を持ってもらうためには
  • 人の死と臓器提供について
  • 人はなぜ悪口を言うのか
  • 人はなぜ音楽を聴きたくなるのか
  • 人を感動させる歌声とは
  • 人間と犬猫が共生するには 
    ~どちらも幸せになれる社会を実現するために~
  • 世界で共通して笑える笑いは何か
  • 生成AIは教育にどのような影響を与えるのか
  • 葬式のあり方から考える人々の考え
  • 走りをスポーツに活かすためには
  • 多くの世代で折り紙に触れてもらうには
  • 短距離走と長距離走の違いについて
    ~短距離走が速くなるにはどうすればいいか~
  • 地域住民の防災意識を高めるためには
  • 地球外生命体は見つかるのか
  • 地震が起きた時、どうすれば救助隊にもっと早く救助して貰えるかー避難所生活をより良くするには~
  • 中学生の自尊心を高める方法
  • 虫嫌いの分析
  • 動画、映像編集について ~これからの動画、映像編集~
  • 同調圧力とうまく付き合い自己主張力を養うには
  • 南予消滅 ~宇和島市存続可能性~
  • 日本がペット先進国になるのに必要なもの
  • 日本で金融教育をよりよい形で発展させるには
  • 日本の英語教育について
  • 日本の学歴社会~私たちの世代では学歴社会はどのようになっていくのか~
  • 日本の強い城について
  • 日本語の移り変わりを発音から考える
  • 買い物と音楽
  • 発達障害の子どもたちが過ごしやすい環境を作るには
  • 発達障害~現状と生きやすい環境を作るには~
  • 批判されている占いに縋り付く理由
  • 平氏を滅ぼさせないためには
  • 変わりゆく現代教育に触れる 
    ~学校教育の必要性とは何か~
  • 勉強の効率を上げるには
  • 勉強をする
  • 防災について ~防災意識を高めるには~
  • 本を手に取ってもらうためには 
    ~活字離れをなくすために~
  • 漫画の芸術文化をより新興させるには
  • 魅力的な人とは~世界三大美女から考える~
  • 盲導犬が活動しやすい社会とは
  • 野球の審判をロボットにするには
  • 幼児期の子どもへの美術教育における「表現」とは
  • 和食と子供について
  • 脇役のキャラクターをみんなに愛されるキャラクターにするには?

旺文社学芸
サイエンス 入選一覧

本校では3年生で作成した論文を、後期課程で旺文社が主催している学芸サイエンスコンクールに応募しています。
応募を始めた6期生から、多くの生徒が入賞しています。

※( )内はサブタイトル

金賞

期別 氏名 論文タイトル
00 ○○ ○○ 論文タイトルテキストテキスト
(サブタイトルテキストテキスト)
00 ○○ ○○ 論文タイトルテキストテキスト
(サブタイトルテキストテキスト)

銀賞

人文社会科学研究部門 部門賞
年度 期別 氏名 論文タイトル
2017年度
(第61回)
銀賞 18 松岡 歩未 まちづくり
(内子座100周年からみえること)

銅賞

自然科学研究部門 部門賞
年度 期別 氏名 論文タイトル

入選

期別 氏名 論文タイトル
6 土居 美沙季 発酵は人類を救う
(古くて新しい技術 FT革命)
7 井上 知謙 千年釘
(釘に込める情熱とは)
8 大西 ひかる ストリートチルドレン
8 高橋 幸嗣 集中力
9 岡本 唯 在韓被爆者問題を考える
(忘れら去られた犠牲者たち)
10 井手 梓 よさこい!
11 和氣 由布子 どんでん返しの魅力
(オー・ヘンリー作「赤い酋長の身代金」から探る)
11 大藏 あゆみ ダイラタンシー
(その現象がおこるには)
12 阿部 沙樹子 「千と千尋の神隠し」を観る適当な年齢
12 上岡 みなみ 視力
13 秋山 馨 日本人の桜観と死生観
13 武智 有紀 地震予知
13 白石 沙織 まちづくり
(『温故知新』まちを見つめる)
14 飯尾 隼人 在宅医療
(~私達の生活に生きる医療~)
14 髙村 友美 錯視デザインにおける心理的効果と実用性
(よりよい街にするために)
15 奥村 南々子 親子関係について
15 高橋 慶丞 重信川汽水域におけるカニの生態系調査
(アカテガニを救うために)
16 大澤 史哉 日本にデジタル教科書を導入するためには
17 大惠 奏歩 少子高齢化
(地方文化を守るためには)
17 戸田 裕子
(軟水と硬水)
19 鍵山 実玖 人を魅了するプレゼンテーションとは
21 矢野 陽菜 サーキュラーエコノミー
22 中野 優 トップアスリートが最高のパフォーマンスを発揮できる理由
23 澤近 大地 日本の教育の問題点
(日本の子供たちの精神的幸福度を高めるために)
24 安藤 橙希 色の見え方と多様性について
24 濵田 蕾 正義とは何か
(より善い社会を築くために)
25 坂本 佳奈子 日本昔話は人々に何を伝えていくのか

6年間の総合学習(探究)

学年年齢1学期2学期3学期
1年13 歳
インタレストスタディーズⅠ
  • 済美平成学(歴史・校訓について・建学の精神について学ぶ)
  • ENAGEED
    (次の時代に求められる、人の力・意志を持ち、社会を生きる力)
新入生迎え入れ企画を成功させよう
2年14 歳
インタレストスタディーズⅡ
  • 課題研究メソッド(課題研究の基礎を学ぶ)
  • 論文活動にむけて(テーマについて考える)
  • ENAGEED(描いた未来を実現する力)
研修旅行の自主研修ルートづくり
3年15 歳
インタレストスタディーズⅢ(論文活動)
  • 論文のテーマ設定
  • 論文の完成
  • 論文の発表
    論文全員発表会
    優秀論文発表会
  • ENAGEED(距離を把握し、
    挑戦する力)
4年16 歳
世界に目を向けよう
  • 世の中の課題と自らの興味を
    つなげよう
  • ENAGEED(自分の世界を
    広げる力)
進路を探究しよう

  • 文理選択を中心に、
    自らの進路を探究する

世界に目を向けよう
  • 海外研修旅行で世界を
    見てくる
チャレンジ論文(外部コンクールへの投稿)
5年17 歳
学校のリーダーとして
  • オープンスクール
  • スポーツカーニバル
ENAGEED(他者の視界を
描く力)
学問分野の探究
  • 新書ゼミ
  • 主権者教育
学問分野の探究
  • 新書ゼミ
チャレンジ論文(外部コンクールへの投稿)
6年18 歳
社会に出るために知っておくべきこと
  • 主権者教育、消費者問題、労働法、ジェンダー、平和学習
  • LGBTQ、デートDVなど
発表の方法を学ぶ
  • プレゼンテーションの作法、面接作法
ENAGEED(自分が選んだ道を正解にする力)

総合的な学習(探究)の時間

済美平成学

主に1年生では済美平成中等教育学校の歴史・建学の精神・校訓の意義などを学び、本校での生活をより充実したものとする。

『課題研究メソッドStart Book』

2年生では、3年時の論文活動を迎えるために、学び方、調べ方を学び、興味・関心の幅を広げ、実際に探究活動をしてみる。

『ENAGEED』
「社会(世界)のなかの私たち」

4年生では、SDGsなどを題材に、現在の世の中の諸問題について考え、自らの人生について考える。

「進路探究」

4年生での文理選択で重点的に行うが、5年・6年と自らが進む進路について探究していく。

「学校行事を成功させよう」

5年生ではオープンスクールのホスト、スポーツカーニバルのリーダーなど、学校行事を中心となって運営する。

「新書ゼミ」

5年生では新書を題材として、教員やクラスメイトから、テキストの読み方を学ぶ。