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4年芸術の美術選択生の授業にお邪魔しました。
コンコンコンと賑やかにフロアに響く音。
その正体は、銅板を釘と金槌で叩く音でした。
銅の板を凹ませてデザインを浮き彫りにすることで、作っているのはオリジナルのネームプレートだそうです。
初めは強く叩きすぎて穴を空けてしまうこともありますが、だんだんと力加減がわかってきて、上達が感じられるようでした。
無心で打ち続けている様子を見ていると、なんだか自分もやってみたくなりました。
叩き終わると、次は表面を腐食させ、黒ずんだ銅板をデザインに沿って磨き上げることで、銅の風合いや明暗のコントラストが美しい、この世に一つのネームプレートが出来上がります。
一つの素材と向き合い続けることで、作品が完成するころには、生徒はその素材の専門家になっています。
こうするとうまくいく、このやり方がやりやすいなど、工夫を積み重ねながら素材に精通していく姿はとても頼もしく、見ていてとても楽しいものでした。