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2023.06.09
今日の顔
可能性を信じて、踏み出そう

木曜7限にPTA講演会(進路課との共催)が行われ、宮津航一(みやつ・こういち)さんをお迎えし、ご講演いただきました。複数のメディアの取材も入り、夕方のニュース等でも紹介されました。

宮津さんは熊本県の慈恵病院にある「こうのとりのゆりかご」に預けられ、その後里親さんの下で育ちました(今回はお父さんも来松されました!)。現在は大学生の傍ら、熊本県でこども食堂の運営団体の代表をなさっています。


宮津さんは高校3年生のときに「ふるさと元気子ども食堂」を立ち上げました。
現在は学校や地域、大学などの関係機関とつながりながら、子どもたちの「お腹を満たし、心を満たす居場所」をめざして活動されています。


「こうのとりのゆりかご」への感謝への思いとともに、ゆりかごが社会に映し出したもの、存在意義を伝えること。
必要・不必要を越え、「どうしたら子どもたちが幸せになるか」を社会全体で、自分たちのこととして考えること。
そのような思いで、現在は生い立ちを公表して活動されているそうです。

本校の生徒たちへのメッセージもいただきました。
自分で足を動かして、実際に見ることで自分の学びが生まれてくる。
自分のことだけでなく、他者の幸せについて考えてみる。
最初は一人、数人で始めたことでも、周りの人がきっと応援してくれる。
可能性を信じて、一歩踏み出してみよう。

  
その後の質疑応答では、四門館の5、6年生からも、配信を視聴している1〜4年生からも質問が絶えない状態に!
どの質問に対しても、宮津さんは一つひとつ誠実に答えてくださいました。
なんと途中でお父さんも出てきてくださいました。

「ゆりかご」は増えたほうがいいと思うか。
告知はすべきか、どんな告知の仕方が良いか。
どうやったらいろいろな人を巻き込んで行動できるか。
10代の人生で大事なことは何か。
他人のために生きられる人を増やすにはどうすればいいか。
…などなど、生徒それぞれに自分の視点で考えようとしていることが伝わってくる質問コーナーでした。

最後の質問とその答えを紹介したいと思います。

Q.自分も社会的な活動をやりたいが、日々に追われてなかなか参加できない。今の状況でもできることはありませんか?
A.今、無理矢理やろうとしなくて大丈夫。1分でも2分でも他の人、社会のことについて考えてみることが大切。考えていれば、必要だと思った時にちゃんと一歩を踏み出せる。

他者の存在に気づき、想像してみること。自分を信じてやってみること。自分だけでなく、いろいろな人と繋がればできることがどんどん増えていくこと。

謙虚な語り口の中に、熱いハートを感じる講演会でした。

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